フェローコンサルティング株式会社


【営業部門 事例①】大手防災用機器メーカー

【営業部門 事例①】大手防災用機器メーカー

企業概要およびプロジェクト導入背景

●事業内容:
防災設備の製造、販売および施工ならびに保守管理
売上高:約620億円
従業員数:約1,100名

社長が抱いていた「非常に忙しく仕事をしているにも関わらず業績が低迷している主要部門を何とかして改革し、必ず予算を達成し、全員が達成感を味わいたい。次年度以降も、“当たり前のことを当たり前に出来る組織”にし、少しでも“楽して儲けられる”ようになりたい」との強い想いを実現すべく、営業本部の主要支店から収益改善プロジェクトを開始。

初期のプロジェクト概要

●第1-3四半期の赤字体質の脱却:
業界の常識であった年度末需要(第4四半期)で第1-3四半期の赤字をカバーする組織体質から脱却し、各四半期で利益を創出する組織体質への転換を目指した。具体的には、『やるべきだがやっていない』具体的施策(既存顧客新規物件の掘り起こし、追加工事の受注、サービス工事の削減、営業・工事の一体的問題解決など)の立案と実行。

経営幹部と管理者による“あるべき姿”の明確化、見込み精度の向上、具体的施策の徹底的な実行、『正しいことを正しいやり方でやる』実行力の向上、組織内・組織間の問題解決・予防管理行動を通したムリ・ムダ・ムラの撲滅(利益の垂れ流しの削減と高付加価値業務へのシフト)。

プロジェクト期間中における業績推移

【営業部門 事例①】大手防災用機器メーカー

“開発納期”に関するプロジェクト期間中の実績推移

【営業部門 事例①】大手防災用機器メーカー

プロジェクト実施時の経営者の代表的な声 <社長>

●1年目:
「私もこのプロジェクトが始まる時に、こういう結果が出るとは思ってもみませんでした。こういう取り組みが当社の体質改善に繋がり、利益構造を高めていくことになっていくのだと思います。」

●2年目:
「第1四半期の決算が、全社で経常黒字となった。これは私が入社してからは初めてのこと。第1四半期の経常利益は全社で△358百万円の赤字予算であったが、逆に黒字になったのは前代未聞のこと。このプロジェクトの目的は体質改善、意識改革だと思っています。」

●3年目:
「皆さん一人ひとりの頑張りで、過去最高レベルの営業利益を出すことができた。労働組合からの要求にも満額回答した。組合幹部も驚いたようで、涙を流して喜んでいた。その姿を見て、経営者冥利につきると思った。」

●再開1年目:
「 キックオフの時に言ったことを皆さんが覚えているかどうかはわからないが、その時に言った通りの成果になりました。プロジェクト責任者としては、ひと安心しています。皆さんが一所懸命やっている姿を見てきて、吸い取り紙にインクが吸われていくように、私が言ったことをきちんとやってくれるようになったし、話を聞いていて楽しかった。数字にしても行動変化にしても、思惑通り進んできたと思う。これから皆さんの組織が当社の主要部門になっていかなければならないなかで、『確かな柱になる!』ということを確信させてくれました。」

●再開2年目:
「20週間、良く頑張って頂いたなと思います。6月に開始説明会でいろんな話をさせて頂いて、まずプロジェクトをどこでやろうかなと思った時に横浜が一番効果が出るだろうと思って、実施させて頂きました。案の定、“宝の山”でした。成果がたくさん出て、10月の数字を今日聞かせて頂きましたら、受注、売上、粗利とも大幅に予算を達成ということで、特に保守事業全体の数字を見ると、対前年からは伸びているけれども会社が期待している数字とはGAPがあります。会社が力を入れている二大事業の保守とリニューアルで、リニューアルはいっているんですけれども、保守がいっていない、もうちょっとかなというところで、横浜だけがダントツの数字を残せているというのは、皆さんの頑張りだと思います。感謝を申し上げます。」

●開発部門に対して:
元々あったのかなかったのかがよくわからなかった開発研究所の皆さんの“QCDへのこだわり”というものが、このプロジェクトをやっている期間に日に日に見えるようになりました。従来は、「会社に来てから昨日の続きの業務をやる」「突発業務は言われるがままに受ける」という行動様式だったのが、今は「なぜQCD目標を達成しなければならないのか?」「それを実現することによって、会社にどういうメリットをもたらすことができるのか?」など開発担当者まで、自分の言葉で話せるようになってきています。

「プロジェクト開始時に『“結果として”目標を達成した』ではなくて、『例えばこんなやり方で想定リスクを抽出して、それを予防して結果を出した』とか、『管理者だからこそ成し得る問題解決行動を取って、QCD目標を達成した』という様な話を是非とも聞かせて下さい」という話をしていたのですけれども、まさにQCDの目標というのをきちっと捉えて、『予防管理を繰り返した結果、こうやって目標達成できるようになりましたよ』ということができたので、言っていたことにピッタリ嵌ったのかなと、私なりに安堵しています。